AKi流スランプの抜け出し方③
こんにちは、AKiです🐳
暑いなあとぼやきながら、以前描いた鯨さんをササーッと描きました。
暑中お見舞い申し上げます。
どうぞ皆様、水分補給を欠かさず元気に過ごされますよう。
さて、連日綴ってまいりましたAKi流スランプの抜け出し方も最後となりました。
◆AKi流スランプの抜け出し方
- 無になる
- 映像にこだわっている映画を見る
- 想像力を取り戻すものに触れる
今回は3つ目について書いていきます。特筆珍しいことはしていませんので、ざっくり書いていきます☺️
想像力を取り戻すものに触れる
私の場合ですが、少しでもイラストから離れるとイメージが湧きにくくなります。その段階から新しいものを考え出すのはちょっと時間がかかってしまいまして…普段からラフ案を溜めておけば良いのですがなかなか…。
そこで、普段そういった際に行っていることが3つ程ございますので、ご紹介しますね。
- モチーフを大量に調べる
- 写真を撮りに出かける
- 画材を見に行く
以上3つです。
詳しく語ることすらないくらい分かり易い行動ばかりですが、具体的に何をしているかお話します。
◆モチーフを大量に調べる
その時々で、グッとくるモチーフが変わります。今の自分に何のモチーフが一番刺さるのかが分からないので、メインモチーフである動物と植物を中心にモリモリ調べていきます。
例えば動物であれば
動物の種類はもちろんですが、骨格、生息地の環境、生態、性格、レッドリスト等幅広く動物に関することを調べていきます。
インターネットでの検索がメインですが、図鑑も使います。あとは映画や写真集も見ますね。
各国の公式チャンネルで、その国で生きる野生動物をまとめた動画が上がっていたり、各地の動物園の職員さんが撮影した動画が上がっていたり。動物の面白い生態を見ることができるのでオススメです。
メインモチーフ以外にも、装飾をゴリゴリに盛るのが好きなので、世界中の民族衣装を調べたり、建築物の外装、内装、調度品を調べたり。気になるワードは全てメモ帳にメモしておきます。
とにかく、自分の好きなモチーフから連想ゲームのように沢山の範囲を網羅しながら調べていくと、想像がガツガツ膨らみます。そして楽しいのでスランプ状態にピッタリです。真剣にやるというよりは、リラックスしながら楽しみつつ、調べましょう。
◆写真を撮りに出かける
これは単純ですね。植物や動物、空や海、川、山。あらゆる好きなものを撮りに出かけます。
好きなカフェのケーキやコーヒーも記録。手を動かすリハビリがてら、それらのイラストを描くのも良いですよね。(写真を撮っても良いか、必ずお店に確認しましょう。)
自分で撮った写真であれば、後々作品に使うこともできますから一石二鳥です。
但し、人が被写体の場合は肖像権がありますので必ずご確認を。
建物や物に関しては、写真を撮る際の許可や写真を利用する範囲についてなど細かい決まりがあります。一度、写真に映る被写体の権利について調べ、必要に応じて所有者の方に許可を得ることを忘れずに。
◆画材を見にいく
これは私にとっては沼です。
今は時間の都合上デジタルで描くことが多いですが、娘を出産する前はアナログで絵を描いていました。
水彩がメインの画材でしたが、少し時間が作れそうな気がする今現在はアクリルと油彩に興味津々です。
近くの画材屋さんへ行き、お店の方とお話ししつつ画材を見ていると、あの表現をしたい、この技法を使ってみたいという欲求がふつふつと湧いてきます。
あの独特な空間はやはり絵描きにとっては心地よいのかもしれませんね。
昔懐かしい美術室のような香りにも癒されます。
さて、とても薄い内容でしたが、これにて私流のスランプの抜け出し方編は終了です。
次は何を書こうかなあと頭を捻りつつ、公募に向けて案を膨らませて参ります!
ご一読頂きありがとうございました☺️
AKi流スランプの抜け出し方②続
こんにちは、AKiです🌿
ゆったり羊に寄りかかってお絵描きしたい…少しごわついたあの毛の感覚が懐かしい。
さて、昨日の続きです。
◆AKi流スランプの抜け出し方
- 無になる
- 映像にこだわっている映画を見る
- 想像力を取り戻すものに触れる
の2つ目について語っておりました。まだまだ沢山ご紹介したいところですが、またの機会に置いておくとして…
もう1作品だけご紹介致します。
◆『パコと魔法の絵本』(2008年)
名前だけ見ると、子供向けですよね。
所謂ファンタジーの映画かと勘違いしてしまいますが、ちょっと違う。
映像の色彩や切り替わりの派手さに関しては、子供の目を惹くのですが(我が家のチビも大好きです)…お話に関しては大人が見る方が楽しめる気がします。登場人物全てが訳ありですからね…色んな感情が湧き出て、涙することも。お話の内容には深く触れないので、是非見てみてくださいね。
映像に関してですが、色彩豊かでポップで可愛い。これに尽きます。コントラストが高めでキャッチーな色が沢山使われており、最後まで目が楽しい。
なにせ、役所広司さん演じるクソジジイのオオヌキは、金色のガウンを着ていますからね…最後までギラギラです笑
暗いシーンでさえも、色の使い方が綺麗でハッとさせられます。ごちゃついた場所の表現も、細部までこだわりを感じられるので、そこにも目を向けて頂きたい。
余談ですが、本作はキャストが大変豪華。阿部サダヲさんに妻夫木聡さん、上川隆也さん…そして土屋アンナさん演じる化粧バチバチの看護師さん、最高です。早く寝ろ!って怒られたい。
本作はCGと実写が上手く組み合わされている上、絵本がキーアイテムになっていることから、全体の雰囲気も音楽も絵本に近いかわいらしさがあります。
挿入歌を歌われているのが、木村カエラさん。本当に可愛い。ちょっとだけ映像にも出てきます。
色彩豊かで絵本のような世界観に、割と身近なトラブルを抱えた人達のお話なので、好き嫌いがはっきり分かれる作品かもしれません。しかしながら、本作の映像は、創作が好きな方には堪らない要素が沢山詰まっています。一見の価値ありです。
鮮やかな色が散りばめられた映像で描かれる、悩みを抱えた大人達と1人の子供の小さな温かい物語、是非一度見てみてください☺️
AKi流スランプの抜け出し方②
こんにちは、AKiです🌷
暑い日が続いていますね…四季の中で夏が一番苦手です。セミがね…本当に苦手で…ジジジジッ!なんて近くで飛ぼうもんなら、鬼の表情で走り逃げます。
さて、昨日書きました内容の
◆AKi流スランプの抜け出し方
- 無になる
- 映像にこだわっている映画を見る
- 想像力を取り戻すものに触れる
の二つめについて、気ままに語ります。
因みに一番好きな映画は、主演アンソニー・ホプキンス、監督ジョナサン・デミの『羊たちの沈黙』(1991年)です。
映像にこだわっている映画を見る
一見ただの気分転換のようですが、私の場合、スランプ中に映画を見るのは少々意味合いが違います。
前回の記事では、スランプ中はイラストに一切触れないと書きました。でも、感性の吸収時間として、何かプラスになることもしたいわけです。
その中で、ジャンルの違う芸術に触れるために映画を見ることにしています。
中でも映像が気に入っている映画を少し紹介致します。
■パンズ・ラビリンス(2006年)
監督 ギレルモ・デル・トロ
主演 イバナ・バケロ
手に目玉があるクリーチャー、ペイルマンのビジュアルは、なかなかに有名なのではないでしょうか?
「だから少女は幻想の国で永遠の幸せを探した」
というキャッチコピーがつけられた本作ですが
お察しの通り、ちょっと複雑な気持ちで幕を下ろす作品です。
作中の時代背景がスペインの内戦中ということもあり、終始薄暗い映像が続きます。映像が薄暗いファンタジーというだけで、興味をそそられますよね。
主人公のオフィリアは現実と幻想世界を行き来するのですが、その幻想世界を守る守護神パンのビジュアルが、素晴らしい。素敵。
パン、と聞くとギリシャ神話の牧神を思い出しますが、ギリシャ神話のパンは人間の上半身にヤギの下半身でしたよね。本作では頭までヤギっぽくなっています🐐ちょっと悪魔的なお顔なのも可愛い。
パンに続き、前述したクリーチャー、ペイルマンは巷ではトラウマ級と言われるビジュアルですので、クリーチャー好きな方は是非見て頂きたい。あのビジュアルは創作意欲が増します。私はトラウマ級というよりは、手のひらにあるくりくりなおめめが可愛くて、顔の前に手をかざしている姿がキュートだと思うのですが…。
さて、先程終始薄暗い映像が続くと書きましたが、最後にパッと明るくなるシーンがあります。その映像のメリハリと作品の展開に、奇妙なくらい心がざわつきます。恐らく言葉を失う瞬間が、このシーンかと。
ジメッとした薄暗さのダークファンタジー。
ファンキーなクリーチャー達と、展開に心が揺れる感覚を最後に味わうべく、一度是非ご覧ください。
…長くなりましたので、本日はこの『パンズ・ラビリンス』のご紹介で終わりたいと思います。
読んでいただきありがとうございました!
次回は日本の作品を紹介します☺️
AKi流スランプの抜け出し方①
こんにちは、AKiです🌱
上にあるイラスト、わたしの分岐点の一つになった作品です。想像のモチーフを沢山盛り合わせています。
それまでは、想像の世界というよりは、写実的な動物と植物のモチーフを組み合わせていましたが、
ある日突然、全くイラストのイメージが湧かなくなる瞬間
がやってきましてね、突然。
「この動物のここにな〜、この花飾ってn…
…(΄◉◞౪◟◉`)??
…( ˙-˙ )???
何このデザイン、面白みねえ!!!」
となるわけです。一瞬で自分の絵が嫌になる瞬間。
そうなるともう手が進まない。
モチーフを変えても、時間をかけても全く納得がいかない。皆様ご存知、スランプです。
それぞれで様々な抜け出し方があると思いますが、
ここで私のスランプからの抜け出し方をご紹介しましょう。
◆AKi流スランプの抜け出し方
- 無になる
- 映像にこだわっている映画を見る
- 想像力を取り戻すものに触れる
とっても単純でしょう?笑
ちょっと詳しく説明しますね。
1.無になる
描きたいイメージが膨らみ過ぎると、スランプに陥りやすい気がしています。
描きたいイメージがどんどん湧いてくる時期、ありますよね。その様々なイメージが集積し過ぎて、処理しきれずに突然パチっとシャットダウンする感覚がスランプなのかなと。
疲労骨折のような、そんな感じ。
よって、膨らみ過ぎたイメージを一度真っ新にするべく、心身ともに癒されることを最優先します。
大抵スランプのときって、知らず知らずのうちに疲れ切っている場合が多いですから、しっかり休みましょうね…
私の場合だと、一先ずイラストから離れて、山や海で景色を眺めることに徹したり、猫の頭の匂いをバキュームしたり。ついでにおいしいもの食べたり。
何でもいいので、癒されつつ頭をスッキリさせるのがポイント。イラストのことは一切考えない。
ゲームや本に没頭する時間を作ってもいいかもしれませんね。
そうしているうちに、パッといい案が浮かぶこともありますし、ゆっくり身構えずにスランプと向き合っています。
でも、無になるだけだと、次のイメージがわかないことも多いわけです。ということで、
次回は 2.映像にこだわっている映画を見る について、おすすめの映画もあわせてお話しします。
お楽しみにー!