xenubilum AKiのゆるぶろぐ。

動植物イラストレーターAKiによる雑多なブログ。

家庭菜園のススメ。

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こんにちは、AKiです💐

 

雨がよく降りますね。停滞前線が上空にあるようなので、しばらく雨の日が続くのでしょうか。畑にとっては恵みの雨なのですが…水害が起きませんように。

 

さて、今回は家庭菜園のススメ。植物好きとして、家庭菜園はなくてはならない存在です。

美味しい!可愛い!

そして、沢山の発見がある!

 

お子さんがいるお父さんやお母さんに是非読んで欲しい記事となっております…是非ご一読ください☺️

 

 

 

家庭菜園のススメ。

我が家は小さいお家なので、庭もなく土もなく…プランターでの家庭菜園を満喫しています。

 

それでも今年は、プチトマト2種、唐辛子2種、ズッキーニに青じそ、いちご、ミニキウイ、枇杷、エルダーフラワー、ミント、ローズマリー、タイム…まだまだ育てています。

(近くに畑も借りているので、これらの他に、夫がせっせとたくさんのお野菜を作ってくれています🫑)

 

オールシーズン採取できるように、色々な種類の植物を植えているのですが、

採れる野菜や果物によって四季を感じることができるので、味覚や視覚、嗅覚…様々な面から、感性に響く味わい深い一年を送ることができます。

 

さて、前述した通り、お子さんがいる親御さんに是非見ていただきたいと申し上げましたが、

 

家庭菜園が子供に与え得る影響って、ものすごいんです。

 

  • 野菜の花や葉の形、結実の仕方を実際に観察できる
  • 日課を作ることができる
  • 新しい視点を見つけられる

 

ざっくりと、短い期間で体感できることはこの3つ。まだまだ沢山ありますけれどね…!(夏は野菜を買う頻度が減るので家計に優しいとか…!!)

 

詳しく見ていきましょう。

 

◆野菜の花や葉の形、結実の仕方を実際に観察できる

 

オクラって、どうやって実をつけるか知っていますか?

尖っている方を天に向けて実が成るんです。

しかも、お花はとっても可愛らしいお花で、美味しく食べられます。

 

このように、普段食べているもの一つとっても、知らないことが沢山あります。そういった知識を、ちまちまとつけていくことも一つの教養です。

 

何処で役に立つ、というものではなく経験値のようなもので、積み重ねていくことで人としてレベルアップできると考えています。人もどんどん熟成していきますから。

 

ロールプレイングゲームでも、レベルの低いモンスターをちまちま倒す事でレベルアップするでしょう?あの感じ。

 

しかも、こういった雑学って、知っているだけで自信につながることも多いんです。

「へえ〜!そんなこと知ってるんだね!すごいね!」なんて言葉かけられたら、子供にとってはニヤニヤするくらい嬉しいですから。

 

育てる野菜だけでなく、植物に近寄ってくる虫も大事。

一緒に図鑑で調べたり、実際に観察して新しい発見をしたり。野菜一つで得られる楽しい知識は無限にありますよ!

 

 

日課を作ることができる

 

これは、特筆することでもないかもしれませんが、

夏は特に、毎日の水やりが欠かせません。

朝にはもうカラカラです。頭を垂らして葉も萎れ、今か今かとお水を待っています。

 

朝きちんと起きて、水やりをする。それも大事な日課。なんなら夕方も水やりが必要です。

1日のうちで、自分の担当する仕事を持ってしっかりこなすという、家族という小さな単位ではありますが、社会の一員として自覚を持って生活する経験はとても大事ですよね。

 

他にも、ズッキーニやカボチャであれば、受粉が必要になります。虫に頼る受粉は家庭菜園のレベルでは効率が悪く、結実する確率がとっても低くなるので、朝イチに雄花の花粉を雌花にチョンチョンと付けて受粉させる作業も、面白い日課にできそうです。

 

なかなか毎日のお手伝いが手につかない子供も、目新しい野菜のお世話になると、途端にやる気が出ることも。しかも枯れるまでの期間限定の日課ですから、飽きる頃にはきっとシーズンオフになるでしょう…。

 

 

新しい視点を見つけられる

 

雨が続くと、洗濯物も乾きにくいし、外にも出掛けられないし…ちょっと気落ちしますよね。

 

でも、家庭菜園をしていると、ちょっと新しい視点が出てきます。

 

「雨だー!野菜が喜ぶー!」

 

実際に、家庭菜園を始めたお家の子供さんが発した言葉です。普段水やりをしていたからこそ、出てくる言葉。

 

そうです、プラスな面からの視点が増えるのです。

今まで厄介に思えた雨も、野菜が育つからいいね!という視点が増えます。雨降ってくれたから、水やりしなくていいわ〜も然り。

何事もプラスの視点から見ることができたら、それに越したことはないですもんね。

 

一つ視点を変えるだけで、物事がうまくいったり、自分の考えを改められたり。

大人になるにつれてどんどん必要になるスキルかもしれません。

小さいうちから、視点を増やすという経験を少しずつ増やせるといいですよね。

 

 

 

小さな達成経験をちまちま楽しく蓄積すること。

自然が教えてくれる沢山の知識をその身をもって学ぶこと。

子供だからこそ純粋な気持ちで吸収できる大事なこと。

 

案外、家庭菜園のような生活に近いレベルのことから得られるんです。

 

理論的な知育に勤しむのもいいのかもしれませんが、肩の力を抜いて楽しく野菜を育ててみても良いかもしれませんよ。私のイチオシです。

 

気が向いたら、おすすめのお野菜や育て方なども紹介します🍅

 

 

色遣いは自由であれ。

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こんにちは、AKiです🐏

 

パン作りに初挑戦しましたが、

ベタベタ生地に苦戦しつつもなんとかパンにはなりました。もっと修行せねば…

 

 

 

さて、今回は色遣いについて。

 

私は元々色のピックアップが苦手です。全体的にどうしてもバランスが悪い。

デジタルでの作業だと、毎度最後に全体をオーバーレイかけることによって色の統一を図っています。笑

 

最近、うちのチビのお絵かきを見ていてハッとしたことがあります。

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自由です、なんの固定観念も無い、ただ掴んだ色を描きなぐる鮮やかな色遣い。

その姿はとても新鮮で、楽しそうに色遊びをする様子にとても嬉しくなりました。

 

 

それと同時に、私の根本の性格なのか、感性がまだまだ広がりが足りないのか、普段の作品が

 

見えるものに忠実になりがちであることをひどく痛感させられました。

 

作品に面白みが足りないと感じる理由はここなのかもしれないなあと、悔しくも新しい発見です。

 

 

きっと私も幼い頃は、こんなに自由な色遣いをしていただろうに、

大人になるにつれてその自由さを忘れてきたのでしょうね…

 

いや、大人たるもの、努力して諦めずに実験を重ねればまた習得できるはず。

 

 

そして、新しく一つの練習として昨日から始めました。

 

その名も

 

『30〜40分の4色縛りドローイング』

 

チビのお昼寝の間に、さっと動物一体とお花一つを描き、背景色と線色含めて4色で描き上げます。

4色をバランスよく選んで配置するのは、私にとっては結構大変で…

線画はパッと終わっても、色の配置に1番時間がかかります。

 

 

本記事の最初にアップした羊のイラストが、1回目のイラストになります。

羊は白!の感覚を取っ払って、くすんだピンクにしました。まだまだ慣れないこの違和感と戦いながら、少しずつ固定観念をポコスカに壊していきます。

 

とりあえず一週間続けてみて、配色にかかる時間の変化やそのほかに何か変化が出てくるか試してみます。

 

またブログで結果を書いてみますね。

 

私が生き物を描くその理由

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こんにちは、AKiです🐶

 

お盆が近づき、街に賑わいが戻っているようですが

地元の人間としてはなんとも複雑な気持ち。

 

さて、今回は私の頭の整理の回です。

考えることが好きなので、常に頭の中は考え事ばかり。ブログは考えを綴っておくのにピッタリです。

 

私が生き物を描く理由

 

前提として、私は生き物が大好きです。(セミとGを除く)そして自然が好きです。

大学時代はよく「山で隠居したい」とぼやいておりました。

 

幼少期は、どこへいくにも犬の図鑑を持ち歩き、犬の写真を模写して、その犬の特徴を紙にまとめて遊んでいました。

ヒトよりもずっと犬が好きで、一緒に暮らしていたアメリカンコッカースパニエルとグレートピレニーズに、色々なことを相談していたことを覚えています笑

 

特に犬が好きでしたが、勿論その他の動物も大好きでしたね。動物園に行くと猛獣達をじっと眺めて、水族館に行くとイルカの水槽から離れませんでした。

それだけ小さな頃から動物が好きでしたので、動物をモチーフにすることは必然的なことかと思います。

 

 

しかし、転機は大学時代に訪れました。

大学受験に失敗し、やさぐれながら通い始めた大学。そこで植物の面白さに出会います。

 

植物の遺伝子を組み換える研究をしていたのですが、とあるタンパク質を作る遺伝子を導入した未分化の細胞を準備し育成した後、その植物体の遺伝子を調べると

導入した遺伝子が綺麗さっぱり脱落していたのです。教授曰く、植物には自分の遺伝子以外の遺伝子を脱落させることもできるんだよと。

 

なんてこった、植物はヒトの手によって改変されても自分の力で元に戻るのか。

もう、震えましたね。これだけの科学の力をもってしてでも、植物にヒトは敵わないと。植物は想像を遥かに超えてすごい力がたくさんあるぞと。

同時に、ヒトは動物の一員であることを再度自覚して、自然に対してもう少しリスペクトしないといけないと感じましたね。

 

(…漂う変人感が否めないですが、そっとスルーしてくださいませ。゚(゚´ω`゚)゚。笑)

 

 

元々植物も大好きでしたが、植物に対するリスペクトがその頃から爆上がりしていきまして。

 

自然に対する畏敬の念と言いますか、

未知な部分がたくさんあって、造形も美しくて

こんなに面白みを感じるものは他にはないと。

 

そこが、私の生き物を描く一番の理由です。

こんなに、美しくて面白いものはない。

だからこそ、沢山の人に動植物や自然について興味を持って欲しいし、みんなで守って行きたい。

 

ただ、まだまだ表現の力も足りず、知名度もありません故、そこら辺は心の奥底に秘めつつ

ただひたすらに、美しい動物と植物を楽しく描いている段階です。

 

でも、少しずつ動植物の面白いところや素晴らしいところを、絵と同時にお伝えできたら嬉しいですね。しっかり頑張って参ります。

 

 

骨を描く理由は、また今度。

 

ということで、今回はここまで。

ご一読ありがとうございました☺️

 

 

 

 

AKi流スランプの抜け出し方③

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こんにちは、AKiです🐳

 

暑いなあとぼやきながら、以前描いた鯨さんをササーッと描きました。

暑中お見舞い申し上げます。

どうぞ皆様、水分補給を欠かさず元気に過ごされますよう。

 

さて、連日綴ってまいりましたAKi流スランプの抜け出し方も最後となりました。

 

AKi流スランプの抜け出し方

  1. 無になる
  2. 映像にこだわっている映画を見る
  3. 想像力を取り戻すものに触れる

 

今回は3つ目について書いていきます。特筆珍しいことはしていませんので、ざっくり書いていきます☺️

 

想像力を取り戻すものに触れる

 

私の場合ですが、少しでもイラストから離れるとイメージが湧きにくくなります。その段階から新しいものを考え出すのはちょっと時間がかかってしまいまして…普段からラフ案を溜めておけば良いのですがなかなか…。

 

そこで、普段そういった際に行っていることが3つ程ございますので、ご紹介しますね。

 

  • モチーフを大量に調べる
  • 写真を撮りに出かける
  • 画材を見に行く

 

以上3つです。

詳しく語ることすらないくらい分かり易い行動ばかりですが、具体的に何をしているかお話します。

 

モチーフを大量に調べる

その時々で、グッとくるモチーフが変わります。今の自分に何のモチーフが一番刺さるのかが分からないので、メインモチーフである動物と植物を中心にモリモリ調べていきます。

 

例えば動物であれば

動物の種類はもちろんですが、骨格、生息地の環境、生態、性格、レッドリスト等幅広く動物に関することを調べていきます。

 

インターネットでの検索がメインですが、図鑑も使います。あとは映画や写真集も見ますね。

各国の公式チャンネルで、その国で生きる野生動物をまとめた動画が上がっていたり、各地の動物園の職員さんが撮影した動画が上がっていたり。動物の面白い生態を見ることができるのでオススメです。

 

メインモチーフ以外にも、装飾をゴリゴリに盛るのが好きなので、世界中の民族衣装を調べたり、建築物の外装、内装、調度品を調べたり。気になるワードは全てメモ帳にメモしておきます。

 

とにかく、自分の好きなモチーフから連想ゲームのように沢山の範囲を網羅しながら調べていくと、想像がガツガツ膨らみます。そして楽しいのでスランプ状態にピッタリです。真剣にやるというよりは、リラックスしながら楽しみつつ、調べましょう。

 

写真を撮りに出かける

これは単純ですね。植物や動物、空や海、川、山。あらゆる好きなものを撮りに出かけます。

好きなカフェのケーキやコーヒーも記録。手を動かすリハビリがてら、それらのイラストを描くのも良いですよね。(写真を撮っても良いか、必ずお店に確認しましょう。)

 

自分で撮った写真であれば、後々作品に使うこともできますから一石二鳥です。

 

但し、人が被写体の場合は肖像権がありますので必ずご確認を。

建物や物に関しては、写真を撮る際の許可や写真を利用する範囲についてなど細かい決まりがあります。一度、写真に映る被写体の権利について調べ、必要に応じて所有者の方に許可を得ることを忘れずに。

 

画材を見にいく

これは私にとっては沼です。

今は時間の都合上デジタルで描くことが多いですが、娘を出産する前はアナログで絵を描いていました。

水彩がメインの画材でしたが、少し時間が作れそうな気がする今現在はアクリルと油彩に興味津々です。

 

近くの画材屋さんへ行き、お店の方とお話ししつつ画材を見ていると、あの表現をしたい、この技法を使ってみたいという欲求がふつふつと湧いてきます。

 

あの独特な空間はやはり絵描きにとっては心地よいのかもしれませんね。

昔懐かしい美術室のような香りにも癒されます。

 

 

さて、とても薄い内容でしたが、これにて私流のスランプの抜け出し方編は終了です。

 

次は何を書こうかなあと頭を捻りつつ、公募に向けて案を膨らませて参ります!

 

ご一読頂きありがとうございました☺️

AKi流スランプの抜け出し方②続

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こんにちは、AKiです🌿

 

ゆったり羊に寄りかかってお絵描きしたい…少しごわついたあの毛の感覚が懐かしい。

 

さて、昨日の続きです。

 

◆AKi流スランプの抜け出し方

  1. 無になる
  2. 映像にこだわっている映画を見る
  3. 想像力を取り戻すものに触れる

 

の2つ目について語っておりました。まだまだ沢山ご紹介したいところですが、またの機会に置いておくとして…

もう1作品だけご紹介致します。

 

◆『パコと魔法の絵本』(2008年)

監督: 中島哲也 主演: 役所広司、アヤカウィルソン

 

名前だけ見ると、子供向けですよね。

所謂ファンタジーの映画かと勘違いしてしまいますが、ちょっと違う。

映像の色彩や切り替わりの派手さに関しては、子供の目を惹くのですが(我が家のチビも大好きです)…お話に関しては大人が見る方が楽しめる気がします。登場人物全てが訳ありですからね…色んな感情が湧き出て、涙することも。お話の内容には深く触れないので、是非見てみてくださいね。

 

映像に関してですが、色彩豊かでポップで可愛い。これに尽きます。コントラストが高めでキャッチーな色が沢山使われており、最後まで目が楽しい。

なにせ、役所広司さん演じるクソジジイのオオヌキは、金色のガウンを着ていますからね…最後までギラギラです笑

暗いシーンでさえも、色の使い方が綺麗でハッとさせられます。ごちゃついた場所の表現も、細部までこだわりを感じられるので、そこにも目を向けて頂きたい。

 

余談ですが、本作はキャストが大変豪華。阿部サダヲさんに妻夫木聡さん、上川隆也さん…そして土屋アンナさん演じる化粧バチバチの看護師さん、最高です。早く寝ろ!って怒られたい。

 

本作はCGと実写が上手く組み合わされている上、絵本がキーアイテムになっていることから、全体の雰囲気も音楽も絵本に近いかわいらしさがあります。

挿入歌を歌われているのが、木村カエラさん。本当に可愛い。ちょっとだけ映像にも出てきます。

 

 

色彩豊かで絵本のような世界観に、割と身近なトラブルを抱えた人達のお話なので、好き嫌いがはっきり分かれる作品かもしれません。しかしながら、本作の映像は、創作が好きな方には堪らない要素が沢山詰まっています。一見の価値ありです。

 

鮮やかな色が散りばめられた映像で描かれる、悩みを抱えた大人達と1人の子供の小さな温かい物語、是非一度見てみてください☺️

 

 

AKi流スランプの抜け出し方②

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こんにちは、AKiです🌷

 

暑い日が続いていますね…四季の中で夏が一番苦手です。セミがね…本当に苦手で…ジジジジッ!なんて近くで飛ぼうもんなら、鬼の表情で走り逃げます。

 

さて、昨日書きました内容の

 

◆AKi流スランプの抜け出し方

  1. 無になる
  2. 映像にこだわっている映画を見る
  3. 想像力を取り戻すものに触れる

 

の二つめについて、気ままに語ります。

 

因みに一番好きな映画は、主演アンソニー・ホプキンス、監督ジョナサン・デミの『羊たちの沈黙』(1991年)です。

 

映像にこだわっている映画を見る

 

一見ただの気分転換のようですが、私の場合、スランプ中に映画を見るのは少々意味合いが違います。

 

前回の記事では、スランプ中はイラストに一切触れないと書きました。でも、感性の吸収時間として、何かプラスになることもしたいわけです。

 

その中で、ジャンルの違う芸術に触れるために映画を見ることにしています。

中でも映像が気に入っている映画を少し紹介致します。

 

パンズ・ラビリンス(2006年)

監督 ギレルモ・デル・トロ

主演 イバナ・バケロ

 

ダークファンタジーといえば、パンズ・ラビリンス

手に目玉があるクリーチャー、ペイルマンのビジュアルは、なかなかに有名なのではないでしょうか?

 

「だから少女は幻想の国で永遠の幸せを探した」

というキャッチコピーがつけられた本作ですが

お察しの通り、ちょっと複雑な気持ちで幕を下ろす作品です。

 

作中の時代背景がスペインの内戦中ということもあり、終始薄暗い映像が続きます。映像が薄暗いファンタジーというだけで、興味をそそられますよね。

 

 

主人公のオフィリアは現実と幻想世界を行き来するのですが、その幻想世界を守る守護神パンのビジュアルが、素晴らしい。素敵。

パン、と聞くとギリシャ神話の牧神を思い出しますが、ギリシャ神話のパンは人間の上半身にヤギの下半身でしたよね。本作では頭までヤギっぽくなっています🐐ちょっと悪魔的なお顔なのも可愛い。

 

パンに続き、前述したクリーチャー、ペイルマンは巷ではトラウマ級と言われるビジュアルですので、クリーチャー好きな方は是非見て頂きたい。あのビジュアルは創作意欲が増します。私はトラウマ級というよりは、手のひらにあるくりくりなおめめが可愛くて、顔の前に手をかざしている姿がキュートだと思うのですが…。

 

さて、先程終始薄暗い映像が続くと書きましたが、最後にパッと明るくなるシーンがあります。その映像のメリハリと作品の展開に、奇妙なくらい心がざわつきます。恐らく言葉を失う瞬間が、このシーンかと。

 

ジメッとした薄暗さのダークファンタジー

ファンキーなクリーチャー達と、展開に心が揺れる感覚を最後に味わうべく、一度是非ご覧ください。

 

…長くなりましたので、本日はこの『パンズ・ラビリンス』のご紹介で終わりたいと思います。

 

読んでいただきありがとうございました!

次回は日本の作品を紹介します☺️

 

AKi流スランプの抜け出し方①

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こんにちは、AKiです🌱

 

上にあるイラスト、わたしの分岐点の一つになった作品です。想像のモチーフを沢山盛り合わせています。

それまでは、想像の世界というよりは、写実的な動物と植物のモチーフを組み合わせていましたが、

 

ある日突然、全くイラストのイメージが湧かなくなる瞬間

 

がやってきましてね、突然。

「この動物のここにな〜、この花飾ってn…

…(΄◉◞౪◟◉`)??

…( ˙-˙ )???

 

何このデザイン、面白みねえ!!!」

 

となるわけです。一瞬で自分の絵が嫌になる瞬間。

そうなるともう手が進まない。

モチーフを変えても、時間をかけても全く納得がいかない。皆様ご存知、スランプです。

 

それぞれで様々な抜け出し方があると思いますが、

ここで私のスランプからの抜け出し方をご紹介しましょう。

 

◆AKi流スランプの抜け出し方

  1. 無になる
  2. 映像にこだわっている映画を見る
  3. 想像力を取り戻すものに触れる

 

とっても単純でしょう?笑

ちょっと詳しく説明しますね。

 

1.無になる

描きたいイメージが膨らみ過ぎると、スランプに陥りやすい気がしています。

 

描きたいイメージがどんどん湧いてくる時期、ありますよね。その様々なイメージが集積し過ぎて、処理しきれずに突然パチっとシャットダウンする感覚がスランプなのかなと。

疲労骨折のような、そんな感じ。

 

よって、膨らみ過ぎたイメージを一度真っ新にするべく、心身ともに癒されることを最優先します。

大抵スランプのときって、知らず知らずのうちに疲れ切っている場合が多いですから、しっかり休みましょうね…

 

私の場合だと、一先ずイラストから離れて、山や海で景色を眺めることに徹したり、猫の頭の匂いをバキュームしたり。ついでにおいしいもの食べたり。

 

何でもいいので、癒されつつ頭をスッキリさせるのがポイント。イラストのことは一切考えない。

 

ゲームや本に没頭する時間を作ってもいいかもしれませんね。

そうしているうちに、パッといい案が浮かぶこともありますし、ゆっくり身構えずにスランプと向き合っています。

 

でも、無になるだけだと、次のイメージがわかないことも多いわけです。ということで、

 

次回は 2.映像にこだわっている映画を見る について、おすすめの映画もあわせてお話しします。

 

お楽しみにー!